きくらげの栽培を徹底解剖!栽培環境と管理・収穫までの流れ
いつも何気なく食べているきくらげは、どのように栽培しているのでしょうか?
実は、きくらげは自宅でも栽培可能!
当社では生きくらげ”あの日のはごたえ”をプレハブや空き家を利用して栽培しています。
今回はそんなきくらげの栽培と管理・収穫までの流れをご紹介いたします。
きくらげの栽培は2パターン!
きくらげは大きく分けて2種類の栽培方法があります。
原木栽培
一つめは原木栽培です。
自然の中や野外などで育ちます。
原木に穴を開け、種駒やオガ菌を植え付けて栽培する方法です。
天然のきくらげと同じような環境下で栽培するため、より本格的なきくらげを味わうことができます。
しかし、野外で栽培するために天気や害虫などの影響を受けやすく、安定した収穫が難しいことや、原木を使った栽培のため、菌床栽培よりも重労働となりやすいです。
菌床栽培
二つめは菌床栽培です。
ビニールハウスなど、温度や湿度が管理できる室内で育ちます。
オガ粉やフスマなどを混ぜて作った培地を袋に詰め、種菌を接種したものです。
環境が整った室内で栽培をするため、衛生管理や収穫量が安定します。
しかし、設備を整えるまでに手間やコストがかかることや、原木栽培よりも人工的に作られたきくらげというイメージが強いです。
自宅で栽培も可能?きくらげの栽培環境
きくらげの栽培は、栽培環境が大切です。
直射日光が当たらない場所で育てないと上手く生長しません。
きくらげにとって最適な環境を保てる場所を考慮しつつ、栽培環境を決定しましょう。
今回は、代表的な栽培場所をご紹介します。
ハウス
菌床栽培をするならハウスがぴったりです。
温度や湿度を一定に保つことができ、きくらげにとって最適な栽培環境で生長することができます。
多くのきくらげ農家は、ハウスで高品質なきくらげを生産しています。
野外
原木栽培をするなら野外で行います。
自然に近い場所できくらげを栽培することは、より天然物に近いきくらげに育つということです。
収穫までに時間や手間がかかりますが、その分ほかの栽培環境とは違った付加価値がつくのではないでしょうか。
自宅
実は、きくらげは自宅でも栽培可能です。
自宅できくらげを栽培する場合は、お風呂などの気温・湿度を調整できる場所なら菌床栽培で育てることができます。
きくらげ栽培キットなどを購入すれば、気軽にきくらげ栽培にチャレンジができるのでおすすめです。
きくらげ収穫までの流れ
次に、きくらげ収穫までの流れをご紹介します。
原木栽培の流れ
- 原木を準備する
- 原木にドリル等で穴を開けて種駒やオガ菌を接種
- 3~4段の薪積みにして一度散水を行い、ビニールシート等で被覆し仮伏せする
- 湿度を80~90%に保つ
- 排水が良好な直射日光の当らない、散水管理の可能な林内で本伏せを行う
- 本伏せ後、2年目から収穫でき、5~8cmの大きさに生長した時点で収穫が望ましい
菌床栽培の流れ
- 75~90日程度、無菌室で菌を育てる
- 菌床に切り込みを入れ、温度20~25度・湿度70~90%を保つ
- ハウスで日光を当てず換気しながらキクラゲを育てる
- 1~2週間で原基形成をする
- その後生長し、2週間~3週間で収穫可能
きくらげ栽培に失敗した場合は?
きくらげは丁寧な管理をしていないと、栽培に失敗するケースがあります。
失敗したきくらげは育たなかったり、食べれなかったりと、残念な結果に…。
そんな、きくらげ栽培に失敗してしまった場合をご紹介します。
「粘菌」が発生してしまった
きくらげに粘菌と呼ばれる黄色いブツブツしたようなものが発生した場合です。
菌床にあらかじめ付着しているケースが多く、高温・高湿の際に出現します。
粘菌が発生したきくらげは食べられませんので、取り除きましょう。
形が歪になってしまった
きくらげの形が歪になって生長した場合です。
きくらげは酸素が足りないと小さく育ってしまったり、変形してしまいます。
そういったものも食べられませんので、取り除きましょう。
菌床が腐ってしまった
菌床が腐ってしまった場合です。
菌床が腐ってしまうと、きくらげの収穫自体ができなくなってしまいます。
これは水のあげすぎや、適切な管理ができていない場合に起こります。
残念ですが菌床ごと廃棄することをおすすめします。
きくらげ栽培において失敗につながる原因は3つ!
なぜきくらげ栽培に失敗してしまうのでしょうか?
ここでは、代表的な3つの原因をご紹介します。
温度管理
きくらげが育ちやすい温度は20〜25℃です。
温度が高すぎたり、低すぎたりしてはきくらげの生長に大きく影響してしまいます。
毎日しっかりと計測をし、環境を整えてあげることが大切です。
湿度管理
きくらげが育ちやすい湿度は70〜85%です。
きくらげは湿度が高い場所でよく育ちます。
そのため、常に湿度を一定に保つことがポイントです。
温度同様に、湿度もしっかりと管理してあげましょう。
虫の発生
キノコバエと呼ばれるハエが発生しやすいです。
無害ではありますが殺虫剤などを使えない無農薬栽培ではハエ取器などで駆除します。
害虫にも気を付けながら、きくらげの生長を見守りましょう。
美味しい生きくらげをぜひご賞味ください!
きくらげの栽培は適切な環境と丁寧な管理が必要ですが、それはタクシーきくらげおじさんに任せて、美味しいきくらげを食べてみませんか?
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自分が衝撃を受けたあの日のはごたえをたくさんの人に届けたい。
そんな想いを込めて『あの日のはごたえ』を生産しています。
まだまだ希少なきくらげの生産において、空き家課題と向き合いながらノウハウを活かし、新しい活用方法としてきくらげ業界を盛り上げたいです。
プロの目線から、きくらげの栽培方法を徹底的に研究してきました。
私たちは菌床から国産にこだわり純国産の肉厚な生きくらげを生産、お届けしています。
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